活気あふれる美術館。

うるさくて落ち着きのない
美術館。

どこがどう違うのかの自覚。


2013年 11月 1日 

明るく曇った高気圧の日。
涼しい。

1年程前のブログを読むと、「S氏の優雅な退職生活」というようなフレーズが出て来る。なんということだ。全然優雅ではなくなって、コタコタにシナビタ毎日になっているのではないか?

21日月曜、1日かけて橘大(京都山科)から帰ってきた。せっかくここまで来たのだから、ゆっくり景色を見ながら帰ろうと様々画策してみた。全部各駅停車の新幹線利用とか。しかし、もう既に日本には「長距離各駅停車」なんて列車は存在しないのだった。ましてや新幹線においておや。今や京都から一生懸命ノソノソしても、11時に出ると(遠回りしない限り)午後4時過ぎには仙台駅に着いてしまうのが精一杯のゆっくり。

次の日午後から宮教大の授業2コマ。90分口角泡を飛ばすお話と、雨模様のグラウンドで幅跳びのピットに、スプーンで穴を掘る活動。
翌水曜日は本来休みの日だが、今年6月に約束していた、Kヶ森市民センター老荘大学の人達と一緒にシャガール展鑑賞。と言っても、シャガールを見るのは各自で、見るための練習を常設展で、という方向。歳とった人達はもの凄く熱心で、終わってから質問多数。結局午前中を大きく過ぎて、でも3時過ぎには解放。ここで終われば問題ないのだが、、。

出勤初日となる木曜。2カ所の仙台市立保育園年長計40名。本来この人数だと何とか(人数を)分けるか(来る場所や日にちを)変えるかしてしまうのだが「どうしても子供達を齋さんに逢わせたい」というベテランの先生達に押し切られ、皆でゆっくり美術館探検フルコース。先生達がちゃんとわかってフォローしてくれたので、思ったよりちゃんとできた(と思う)。
続けて金曜。近くにある開館最初期に美術館を使いにきてくれた愛J幼稚園年長組。この人達との試行錯誤から今の活動が組み立てられたので、大切にしなければいけない。今回は、美術館探検とその延長の粘土を作る活動フルコース。昼ご飯の後、ほとんど裸にTシャツ半ズボンで子供達と頭まで粘土だらけの興奮の泥んこ遊び。さすがにへばる。普通ならこれで今週は終わり、なのだが、、。

出勤最終日の土曜。山形芸工大博物館学の学生40名が集中講義で来館。午前中美術探検、午後美術館探検。ほぼ全員唖然呆然と実践に参加。来週土曜日、今度は僕が大学に行って、これは何だったのかを講義。これでだいたい先週から続く殺人的活動三昧週間は終了。さすがに、なんとなく風邪気味になる。本格的に風邪を引く前に、免疫力を強化するサプリメントを一挙大量服用し、ビタミンCと葛根湯を混ぜてお湯で一気に飲む。結果、なんとなくうっすらと鼻水出るなあというぐらいで、今日まで来れた。「S氏の優雅な退職生活」は何時になったら始まる?のだろう。