美術=世界観の固定/拡大

丁寧に注意深くよく見る。

世界観には見えない所はない。



2012年12月29日
明るい曇。丸い空気。

昨日郵便受けを見るのを忘れた。昨日までは毎日なんだかやることがいっぱい有ったのだ。で、今朝郵便受けを見たら、水色のA4版封筒が見えた。村田町歴史みらい館からのものだった。心当たりなし。封を開けると、猫が、見えた。なんだ?しばらく前、丸森に「猫神様調査報告書」を見に/買いに行ったという話を書いた。その報告書をまとめた石黒さんという人からだった。僕のブログを見たらしい。それで新たなお知らせをくれた。ありがたい。
昔、養蚕が盛んだった地域では、蚕を食う鼠を捕る猫を神様にしてしまうのはわりと普通だったのではないか、というようなことを研究している人。ううむ、凄い人がいる。今、彼の勤務先である村田歴史みらい館では「猫を祀る(まつる)社(やしろ)に捧げる」という企画展を開催していて、そこに、例の丸森の猫神様のパネル展を併催しているというお知らせ。僕の廻りにも猫好きの人は沢山いるが、そういう人達は、この展覧会のこと、知ってるのかなあ。今回の展示のメインは福島県川俣町にある「猫!稲荷!神社」に奉納された、明治以来の猫絵馬!(600枚以上!)だという。私、猫好き!というような想いを遥かに超えた、猫を見つめて描いた絵を、これでもかと見ることができるようだ。ようだというのは、この展示会は12月27日~1月5日休館だからだ。僕は特に猫好きというのではないが、この展示は是非見に行こうと思う。あと、川俣町の猫稲荷も。雪、深くないといいな。私猫好きという人は全員見に行く方が良いのではないか。

という文をアップしようとしたら、何とこの前の更新は12月1日だった。一応ざっと、終わろうとするこの月の振り返りをしておこう。

3日月曜、美術館の若い仲間達w/Mr.Oshimaと、前から誘われていたDeep-Sendai探索(本当は仙台マコロン探索だったらしい)で、仙台駅発着で市内北東部を一日歩く(3万歩弱)。大変楽しく面白い散策だったのだが、この後腰の筋肉がバキバキになる。今日もまだなんとなく重い。体力/柔軟性低下を深く自覚。
7日金曜、今年最後のそあとの庭でのお話会。毎月第1第4金曜夜にやっているこの会だが、12月最後と1月最初は休むことにした。みんな忙しいからね。最近は毎回10数名の参加。この会は聴いている人より、毎回のまとめや思い付きが、僕にとって充分なフィードバックがあり、ありがたい。
9日日曜、脳内出血以、あの出血の時一緒にいた友人のMSさんが、来毎年同じ時期その年を振り返る彼女の質問に僕が答えるインタビューを記録したDVDを皆で見る会@X-Box。彼女が物凄いアナログな方法で広報して、10名程の人が集まる。個人的に大変興味が有ったので、電車で苦竹まで出、自衛隊の横を歩いて行く。自分で言うのもへんだが、面白かった。僕はもちろん毎年変わっている/いく。
その週、定期清掃点検のため歯医者。問題なし。本来この時期の僕なら歯は28本有ればいい所、僕は親知らずがまだ有るので29本有るということがわかった。単純に嬉しい。
16日日曜、教えてくれる人があって、石巻日和アートセンターに行く。日和A.C.は横浜のNPOがダイレクトでやっていいて、展示している人もされている人も大変興味深かった。アートマネージメント学科卒業生が、実際に動き/働き始めているのを実感する。往復とも電車。仙石線は松島海岸駅から矢本駅までバスが線路沿いに走る。声もなく野蒜駅を見る。石巻もまだ何もない(と言った方が良いと思う)。でも、美味しいイタリア料理屋で昼飯。軽いノッツオ。帰りは石巻線で小牛田乗り換え東北線経由。強風の吹く日で電車は軒並み数十分遅れだったが、僕が行くとその遅れた電車がちょうど来て、あまりストレスはなかった。
その週、天気のいい日をねらって、花山の道の駅まで正月飾り用のワラで編んだ亀を買いに、車で行く。朝早く暗いうちに出たのに、すでに鹿又は渋滞なのだった。泉から乗り築館で降りる。帰りは三本木からETCで乗り岩沼で降りる。それでも9時半に着いて、昼には帰宅。今年の正月飾りはこの亀と、そあとの人達にもらった完全手造クリスマスリースを組み合わせた齋家オリジナルになる。

11月下旬に導入したペレットストーブは、このような毎日の中で、順調にして快調に稼働し、家の中に炎がある生活の深さのようなものをバックアップしてくれていたのだが、23日日曜、突然動かなくなった。ペレットを送り出すモーターが動かない。様々やって、結局本体交換ということになる。急いでもらって27日木曜昼交換本体到着。なぜかというと、27日は「齋さん家のペレットストーブで羊肉のシチューを食う日(略称ペレット羊の日)が前々から予定されていたのだ。午前中から若い人達がニコニコと集まり始め、でもストーブがないのでまずIHで作り始め、竹駒神社散策などで時間をつぶし、ストーブ到着後皆で食う。ただ、何と10名程の人(しかも全員若い)が集まったので、なんとなく足りないねということになり皆で少しずつお金を出し合って買い出しに行き、夜もそのまま鍋。いやはや面白かったけど、僕は何もしてないのに疲労。全員帰ったのは9時頃で、本当はこの日の夜7時から三浦さんのポラーノでチェロのコンサートが有ったのだが、へたばって行か/けず、そのまま風呂に入って寝た。

という毎日の合間をぬって(逆か?)美術館に出て小学生との活動や美術館探検、及び定例の病院での薬受け取りなどをこなす。時々鍼灸の先生に見てもらっているが、最近は身体の柔軟性が全くなくなってきた感じがしていやだ。なんとかせねばと口だけ騒いでいる。





たいてい、
そこで起こっている事が
そこに有るという事自体が
面白い事だったりする。

ネガティブな思考を外せば
たいていの事は面白いのに。


2012年12月 1日 
小雪が、しかしどんどん、降って来る、厚い曇り。

さて12月だ。昨晩東京の娘と電話で、物を送る相談をしていた時「月末には帰るからその時で良いかな」と言われ「えっ、帰ってくるの?」と反射で言ってしまったが、この月末はもう年末年始なのだった。いやはや。なんだか誰かにだまされているのではないかと思うぐらい時の経つのが早い。先週あたり箱根駅伝を見たように思っていたのだが、あと数週間で、もう次の箱根駅伝を見ることになる。いやはや。

この前のブログを書いて以降、生活で動いた事は1 ソーラーパネルの点検をしてもらった。2 源蔵蕎麦を食いに行った。3 TYZ(トライアル/トレールバイク)が戻って来た。4 ペレットストーヴが来た。5 沖縄に居る娘が少し居た。6 来年度再雇用面接。というほどの事で、その合間を縫って?、幼稚園や保育所の人達との活動、カブスカウトの人達との活動、4年生の人達との探検活動、6年生の人達との鑑賞活動、大学生の博物館学の授業、休日にノッツオの会2回、市民センター主催の美術を巡るお話会。空いている日は、これらの動きを普通の生活に慣らすための活動が続いて、なんだか毎日忙しくすぎた。ううむ、こういう風に改めて書き出してみると、ちょっとうんざりな程動き回っている。

1 僕の家は、個人住宅としては満杯の太陽光発電をしている。今年の夏、一月で4万5千円程の売電をした月もあった。それが10月に入ったとたん2万円を大きく割ったので、どうしたのかなと見てもらった。
屋根の上のパネルを直接は見ないのだった。部屋の中にある電脳の端末表示器を操作してわかる?のだった。ううむ。もちろん特に問題はなかった。発電機とその表示器の間の無線がちょっと途切れた時が何回かあって、そのとき表示器を見ると発電していないように思えてしまうが、電気の売買に関しては途切れなく上手く動いていたと確認。10月は発電的な日照!?は不順だったのだという事がわかった。

2 ふと気付くと、昨年はやはり静かに過ごしていたのだ。山形南陽萩の源蔵そばには少なくとも年1回はここ数年毎年行っていたのに、去年は行かなかった。しばらくぶりで行った源蔵そばは、値段が150円高くなったのと、店の人が順調に歳とっていたのをのぞいて、もとのままだった。冬なので、いつもの大根煮が出ていて、菊のおひたしも出た。もちろん蕎麦は旨かった。このそば屋には、いろんな人を誘うので、僕だけ何回も行ける。2回目に行ったとき、いつも帰る道ではなく戻って来たら「狸森焙煎所」という名前の(注意書きの多い)カフェ(身ぐるみはがされないだろうな?)を見つけて寄り、これまた旨いコーフィーを飲むことができた。旨い蕎麦の帰りに旨いコーフィー。次はこのカフェに行くだけのために山形に行こうと思う。回りの谷あいも面白そうだし。そもそも、超モダンな服装の若いマスターが、一本歯の天狗下駄で、板張りの店内をがたがた歩き回るのが怪しい/嬉しい。「狸森」はムジナ!モリと読むのが正しいらしいが、こうなると僕はタヌキモリでも良いと思うな。
3 この250ccのモーターサイクルは脳内出血をしてバランスが上手くはとれなくなったと思って以来、若い友人に貸してあった。彼はしばらく乗っていたのだが、今年度から廃車にしたと聞いていた。僕はその間トモスというモペットを持っていて、天気の良い日に図書館に行くとき使っていた。このモペットで仙台まで行ったりもするようになっていたのだが、ペダル付き50ccだと、ふと入って行ける道が結構限られる。で、お願いして手元に戻してもらい、新たにナンバーをとった。
エンジンは一発でかかる事はかかったのだが、ゴムやスポンジがすっかり劣化していて、普通に道を走るのには少し手入れが必要だった。こういう仕事をすると、僕は左手がだいぶ麻痺している事がわかって上手くできず、最後は弟の友人、自転車屋の村上君にお願いして、キャブの調整その他をしてもらった。以降快調。このモーターサイクルは2サイクルエンジンなので、音とニオイがとても良い。でも寒くなったので、沢山は乗れない。ううむ。
4 薪ストーブを使いたいと、この家を建てた時から思っていた。一時期本気に見て回ったが、最近の薪ストーブはあんまり煙突や排気は気にしないでも設置できるものが出て来たという事は判明した。何しろ、僕の家は煙突を付ける側の隣の家との隙間が狭い。煙突の事は判明したが同時に、薪が大変だという事も判明した。具体的にシュミレートしてみると、これは煙突なんて問題じゃない程大変だということがわかって、この話はしばらく停止ということになっていた。
先月から始めたお話会に使っているそあとの庭に、ペレットストーブのデモンストレーション機が入った。なんなのこれは!会社の人に来てもらって場所を見てもらい詳しく話を聞いて、これこそが我が家用だという事が判明、即導入決定。設置工事は2人で来て1時間半。アッという間に設置完了。火力はそんなに強くはないけれど充分。点火消化がスイッチ一つ、薪として燃やすペレットは20キロ袋入りで700円ちょっと。電気は使うが、停電の時は家のソーラーで充分な消費電力。家の中に火の燃えている所があると、全体にほかほかしてくるのが嬉しい。
5 沖縄で生活している人達にとって、本土、ましてや東北仙台あたりはもうすっかり危険地帯のようだと、電話していると思う。そういう所に住んでいる娘が、彼女の仕事である展覧会の打ち合わせを東京でするためやって来て、数日岩沼に滞在した。若い人は、一日様々な活動を充分にして家に帰り、夕方から3階の自分の屋根裏部屋に入り込み、引っ越し以来になっている自分の荷物の整理を夜半までする。もう活動は一日一個なんて言っている僕からは想像もつかない仕事の進みよう。一日ですっきり整理され、同時に結構な量の粗大ゴミ。そういう毎日の一日、時間を取って6号線を磯浜まで下り、海沿いを戻る。2年過ぎたのに、ほとんど何も変わっていない。ぼろぼろのままの中学校の校庭に三段重ねに廃棄してある流された車の残骸。何処までも続く両側にペンペン草だけが生えている回りは何も無いデコボコのままの道。放射能とか言っている前に、の想い。言葉も無く写真を撮る娘。時々見に来ないとダメだなあ。
6 もう疲れたからこれは省略。というよりこういう風に書いて来ると、これは思い出すのが疲れる。

というような作業の間に、前に述べた教育活動が入って来る。それは又、違った興奮を僕にもたらし、午前中一生懸命やってしまって午後から気絶!が普通なのだが、そういう時に限って午後から別の団体や相談が入って再び興奮。帰り、駅で立ち食い蕎麦を食わないと糖分不足で家までたどり着かないという具合。大丈夫なのかねえ。
早く帰って、ストーブの前でお茶飲みながら雑誌を読むっていうの、ゆっくりやりたいなあと思う毎日だ。