7月14日 晴。でも、梅雨の中休みの高曇り。気温30度を超し、かつ湿度高し。

 私には、私の体のメインテナンスを一緒に見てくれる、良い「魔女」が付いているのだが、その人が、魔女を始めて10周年ということで、記念に1週間骨休みに出かけた。脳内出血から復帰して以来ほぼ毎週一回、体のバランスを見てもらっていたのが初めて一回お休み。僕の魔女のてあての効き目は結構はっきりしており、毎週のリセットの効果を感じていたので、ちょっと心配だったが、やや疲れがでた程度で乗り切った。昨日、2週ぶりにリセットして、熟睡。今日は休みで、午前中、気になっていたふき掃除を含む、家の掃除をした。


2週更新していないと、報告はたくさんある。7月3日に、宮城県障害者福祉センターで、施設職員の人たちの研修でお話。お散歩の組み立て方について。散歩の時の美術の使い方。午後、実践練習。どうだったのかなあ。10日から、岩沼の桜5丁目にある元石垣病院看護士寮、前じゅん動物病院跡の廃墟で行われる、佐藤才子さんプロデュースの「美術計画」というインスタレーションの展覧会に参加するため、8日に一日休んで制作。朝8時半に行って、考えていた設定を午前中いろいろしてみたが、見事に全て失敗。頭でっかちめ。昼から、以前していた船を巡る作品に切り替えて、4時頃に終了。やや、疲弊。時空のかなたをすぎる空船/ときのかなたをすぎるふね−再び06。9日、仙台市高校美術展の希望者に対する美術探検。希望者、宮城野高校の2年生一人。小牛田から通っている、プロダクトデザイン専攻の男子。どういうことを聞きたいかがうまく聞けなかったかもしれない。呆然と2時間はあっという間に過ぎる。ま、とにかく。10日は55才の誕生日。あと5年で60才か、5年なんてすぐだよなあ、などと思いながら、しかし、朝早くから南東北病院に前立腺の薬をもらいに行く。なにやかやで午前いっぱいかかる。午後遅く、大学の授業。神経探検をする。ものすごく脳みそが疲れる。美術計画始まる、2週間、23日まで。13日、婦人会館主催の就園前の子供たち(親と一緒の30組)に対する美術館探検。何もしない、ゆっくり歩くお散歩、何しろ多すぎる。婦人会館の担当者には、喜ばれたけれど、みんなは、どうだったんだろうか。子供は、絶対おもしろがったと思うけれど、大人も一緒だと、いつも何ともしっくり来ない。5人ぐらいで、子供たちとだけだったら、すごく楽しいのになあ、おじいさんは。という感じの、今日は14日。こういう風に振り返ると、俺って、いったい、何してんだかなあ、の想い強し。
 さて、大学の授業11回。みんなで、カフェテリアの外の芝生に出る。新聞紙を一枚、くるくる細く丸めて、セロテープで留めると、構造体として使える棒ができる。これをヒントに、各自、新聞紙でUVシェルターを作れ。各自、と言ったのに、すぐ何人かのグループになる人たちと、一人でやろうとする人とできる。最小は、簡単な傘から、家の形にこだわったため、どうしても建たない、しかしなんとか壁にテープで留めて立たせた家まで、様々できる。今年は、折り紙のかぶとはいなかった。時間が来て、各自破壊。ゴミ袋に詰める。感想を書いて終了。
授業12回目。神経探検。各自ペアを作る。向き合って、息を合わせる。息合わせは、相手の体の一部を注視して、その動きに合わせて、自分の息を吸ったり吐いたりすること。うまくいけば、一発で合う。息があったら、各自、利き手を微速で握る。微速は、自分ができる、最もゆっくりした速度のこと。5分以上かけて、できるだけゆっくり、かつできるだけスムースに手を握る。各ペアの先攻と後攻を決め、微速をした手の親指と人差し指で、各ペアに一本渡した糸をお互いに引っ張りながらつまみ、先攻の人が糸を動かす。糸が水平に動くように後攻の人は、先攻の人が動かすとおりに手を平行に動かす。動くとき(引っ張られるとき)の糸の感じがわかるように、意識して糸の動きを楽しむ。感じがわかったら、後攻の人は、目を閉じてやってみる。先攻後攻を換えて行う。糸を仲介に動けるようになったら糸を捨て、糸なしで糸引きを行う。初め目を開いて、相手の指先を見ながらおこなう。相手に引かれる感じが感じられたら、目をつぶってやってみる。これは、引く方も引かれる方、両方に集中が必要。できたできないは問題ではなく、やろうと集中したときの、自分の意識の澄み方を味わうのが目的。交代して行う。この後、鏡を使った視覚の拡大実験をしようと用意していたのだが、僕の方が疲れてしまって、この次に延期。で、今日は終了。いやはや。

7月 1日 明るい曇。気温は高いが、空気が湿っていて、動かないと肌寒い。

 6月20日に書いた鼻の奥の痛みは、ちゃんと風邪になって、活動の合間を縫って、何日か休んだ。驚いたことに、日中、ぐっすり眠れて、結構疲れてたんだな。あぶないあぶない。休みのはずの月曜日に、授業以外に何かかにか用事が入って、何となくリラックスできないまま、休んだ気になって、15日間連続仕事モードだったりしていたのだった。やってることが、全部面白いんで、ふとやってしまい、するとやっぱり面白くて集中してしまって、気付くとこたこたになってる悪循環。


 何かをあきらめる必要がある。今、家の玄関の土間は、ちょっとした自転車屋さんになってしまっているし、Gゲージと、プラモデルの気になる情報が入ってきているから、決断しなければいけないし、岩沼桜寮の展覧会も近づくから、制作しなくちゃねだし、庭の植木も元気に葉っぱが茂り始めてきたので、植木屋さんに電話して相談をした方がいいようだし、今年こそは阿武隈川でカヌーなんじゃないのとも思うし、酒田の保育園の人たちにも会いに行って元気でねの話をしながら、ついでに大松屋にも行かなきゃなんないし、ああそのためには、2CVの気になってるところを早く直さないといけないし、いっそ、トランザルプ(モーターサイクル)で行ってしまえば簡単だなんて思ってしまうし、そのためには、ベルスタッフ(ライディングジャケット)の水洗いをしなくちゃなあ。ううむ、とにかく、なんか考えがまとまっていないと思う。優先順位を考えて、一つ一つやっつけよう。でもこれって、なんか病気っぽいなあ。一週間は、ほんとにすぐ過ぎる。
 授業第10回。前回の授業の後の感想と質問で、この授業では、ペープサートの作り方を教えてくれないので、保育実習の時に困る、と先輩が言っていたのだが、しないんですか?という質問あり。さてどう答えればいいのだろう、というより、どう考えればいいのだろう。私の答え。しない。理由。ここは、4年制の大学の保育科で、図工は、前期だけ2単位分しか授業時間がないから。ペープサート作りが上手になるため大学に来たのだと思っていた人は、そもそもの考えがまちがっていたので、大学はすぐやめて、専門学校に移りましょう。私たちは、ペープサートの様な物やことが必要になったとき、そういうようなものをはじめから考えつくことができる人になることを目指して、勉強しているのです。大切な問題なので、つい一生懸命話してしまった。二つ目の話題は、前回の、たき火がうまくできなかった人が大変多かったことの、私の反省。始めにマッチの木(軸木)に火を移し、それを紙に移し、乾いた松葉に移し、細い枝に移し、息を吹きかけ、小指くらいの枝に移しそれを集めてたき火が始まる、っていうあたりから、ちゃんと説明しないといけなかったのだ、最近では。各自自分で何回かやってみて。
 さて今日の活動。前の時間に連絡しておいて、各自3日分の古新聞紙を持ってきている。机を前と後ろに寄せて、教室の中央を大きくあける。そこに全員腰を下ろし、新聞紙を短冊状に裂く、壊す。持ってきた分全部をビリビリにする。やってみるとわかるが、新聞紙は、簡単に裂ける方向がある。それを探し、できるだけほそく細かく裂く、裂いた物は各自確保しておく。新聞紙を裂く音だけがしばらく続く。直に、ほぼ部屋いっぱいの新聞紙の海ができる。全員がほぼ全部の新聞紙を裂き終えたら、各自裂いた物を両手に持てるだけ持って中央に押し合いへし合い集まる。号令に会わせてそれを上に投げ上げる。何回か繰り返す。一息ついたら、A組の人が、上を向いて床に寝る。B組は、その上に紙を降らせる。交代して行う。満足したところを見計らって、教室中央に紙を集めて小山にし、中を匍匐前進で通り抜ける練習をする。これがハムスターになる練習。紙くずをみんなで力を合わせてゴミ袋に詰めて終了。ハウスダストアレルギーの人は残念ながら離れてみてるほかない。この次も、古新聞紙を使う活動。3日分の古新聞紙とセロテープを一巻き持ってくる。