空を見よう。
忘れないで、空を見続けよう。


2012年 3月31日 暖かい空気に満ちた高曇り。昼過ぎ通り雨。

春の空気。正式には今日が通常の美術館職員としては最終日。いやもう充分だという気分。
でも明日来年度からは再任用で、毎週木金土三日だけ出勤。とはいえ明日は1日日曜なのでから4日水曜まで、まず休み。単純に嬉しい。

1ヶ月更新をシナカッタ、というよりできなかった。3月1日、午前中から福島に東北線で出て、福島県立美術館で前の僕の上司酒井哲郎福島県美術館長の話を聞く。僕を雇った頃の状況の話。帰りは阿武隈急行で岩沼まで帰る。次の2日。この前のブログで書いてある切符を使って朝一で、兵庫県三田市にある兵庫県立人と自然の博物館に移動。その日は一人でゆっくり回ってみる。3日から4日まで同博物館で活動。最終的には集まってくれた小さい人達と下見なしで、小雨の中での博物館探検。5日に、ゆっくり帰仙。3月になったので、返ってくると同時にいくつかの来なれた保育所幼稚園の卒園遠足で子供達が美術館に来る。なかなか取れない休みを狙って、遠刈田の革細工の友人宅へ出かけ、少しお願いとお話。続けて、霊山子供の村に出かけ相談に乗っていたら、その日は東京から現代美術館の教育関係の人たちが来る日だったことが判明。判明しても、すでに福島の山の中に居るのでどうしようもなく、すまぬすまぬで許してもらう。落とし前をなんとかしないといけない。定年が近くなってくると、様々なお金関係の人達がやってくる。僕は胞夫さんを見ているので全てお断りし、なんとか儲けようとしないことにする。すると、それはそれなりにエネルギーを使う。合間をぬって小学校の社会学級の人たちが来る。そうこうしているうちに今年度最後のヴェネツィア展が始まる。何枚か下絵を描いて仙台手ぬぐいの名取り屋にオーダーを出す。物凄く長い間絵を描いていなかったのだなあということを下書きをしてしみじみ感じる。25日に宮城学院女子大学が企画実施した震災地区の人達をヴェネツィア展に招く会がきて活動。停年になるので、いくつかの会に呼ばれて最終講義みたいなものをやらされる。そして送別会。33年美術館に居て送り出される方は今回初めて。29日毎年来る山形の保育所が来て探検から粘土までのフルコースの活動。30日退職辞令公布式。31日(ああ、今日だ)なんとか部長席を明け渡せるようにかたずける。

2月12日に南三陸に呼ばれてある活動をして以来、様々な想いが様々あって、考えることが多かった。想いは深浅長短あって、しばらくゆっくり考えようと思う。