07,05,05 朝は、高曇りの気持ちのよい始まり。上着を着てきたが、今脱いだ。

 またしても、一ヶ月の更新ご無沙汰になった。幾つかのメモは書き始めているのだが、メモリースティックを再び洗濯してしまったりして、なんだかコンセントレーションできないできてしまった。体調は普通なのだが、こういうときが様々危ない。一応、メモリースティックに入れずに、電脳に残っていた4月の分は公開しておいた。

 認知症になってしまった父親と、精神障害がある妻と、毎日普通に生活しようとすると、いわゆる普通の生活での空き時間というモノがなくなってくる。起こってくることの処理を計画を立てないでかたづけにかかって、次々家事や書類書き(ハンディキャップの人が二人いると、この時期、様々な証明書の更新が必要になってくる)や問い合わせ(いったい、それにはどのような添付書類が必要で、それはどこで発行しているのかとか)などをしていると、休日は本当にあっという間に過ぎていく。役所関係は、土日ぴったり休みだし。で、そういう日々の中で本当に無理矢理時間をこじ開けて遊ぶ時間をひねり出し、いざ出発しようとすると、お気に入りの自動車(シトロエン2CV)のエンジンがかからなったり、やっとのもおもいでかかるようにして(毎晩帰宅後少しずついじって、何週間かかっただろう)、ガソリンを満タンにしに行くと、ガソリンタンクからガソリンが漏れたり、いやはや、ちょっと勘弁してよで、この一ヶ月は過ぎた。毎日、充実して過ぎては行っているのだが、何か今、僕、運気下がってる時期なんじゃないだろうかと思えてくる。
 基本的にはそのようなむっつりした毎日を過ごしつつ、4月20日過ぎ、頭蓋骨を開けて以来毎年の恒例にしている「県民の森にサクラを見に行く」を今年もやった。やることができた、しみじみ嬉しい。人出を避け、休みを会わせて出かけると、今年はほとんど葉桜見物だったけれど、一日、ゆっくりお散歩をし、おいしいものを食べて過ごした。森のサクラやその他の木々草々に、枯れているモノがいつもより多かったような気がしたのが、気にしすぎなら良いのだが。それから、前に書いたかもしれないが、お正月にたのんでいたカヌーが、4月末にいよいよ届いた。青い、レジャー用の、一人乗りの、プラスチック製のカヌー。17㎏。
 去年乗ろうと思って、もう少し暑くなってからとかぐずぐずしていたら、暑くならないまま冬になってしまって、機会を逸した。そのため、今年は、お正月からはりきって予約してしまった。岩沼に移って阿武隈川が近くなり、橋の上から景色を眺めて、ぜひ、川下りとかの川遊びをしたいものだと思ったのがきっかけだ。だから、初めは折り畳みの船を買って、電車で上流まで行き、そこから阿武隈川下りのルートで下ってくるのをもくろんでいた。やる気になって、川の縁までおりていって見て「ちょっとこりゃ、気軽にやると死ぬな」と思った。橋の上から見たときは、鏡のように平らでゆったりとした水に見えたのに、そばで見ると、阿武隈川はごうごうと波を立てて流れ、向こう岸は霞んで見えないほど遠いのだった。いやはや見るのが専門とか言っているくせに、なんという軽薄な見方だったのだろう。で、前から覗いていたアウトドア屋の「悠々館」で相談をし、冷静に自分の状況と使い方を考えてみて、この船にした。計画どうりでなかったのは、僕の運搬用の車の中につめると思っていたのが、どうしても少し(あと5㎝とか)はみ出し、最終的には屋根に縛り付けて運ぶことになったことぐらい。何回か乗って、未だ真っ直ぐ進む練習中だけれど、水の上に一人で浮かぶことによって起こることについては、この後、何回か書くことになるだろう。
 しかしこうなると、今の私の人生にとって最大の問題は、2CVのガソリン漏れだ、というのは、けっこう、いい人生送ってんじゃないかということなのだろうか。どこがむっつりなんだ?本当か?