光が当たっている。

ずうっと向こうのお日様から、

この光は来た。

そして今ここにいる。

2024年  2月 8日  

底冷えのする、深い曇り。冷たい寒さではない。


暫く前、僕のおかみさんがある朝突然死んだので、東京に住んでいた娘一家が僕の家に引っ越してきてくれたのは7年前のことだ。だから、その時小学校1年生になった人が今年の4月から中学生になる。で、今、家の中の再調整が始まっている。


僕の家の内装は、構造材や壁のベニア材むき出しのままなので、新たに部屋を作ったり何やかにや作り込むのを自分でやるのに困ることはない。僕の義理の息子(娘の夫)は思いついたことを具体的な形にする事に長けているので、どんどん新たな(人を含めた)収納場所が増えてくる。だが、我が家全体の蔵書はやたら多い。そして本=紙は重い。ううむ。とはいえ、唸っていても作業は進む。


今、僕の机の上には、昔読んでいて、年取ったらまた読もうと思っていた本が(少し)山積みになっている。彼らのテリトリーの本棚にあった僕の本がこちらに移って来たのだ。大丈夫、このぐらいは、まだ僕の部屋に収納できる。

片岡義男、池澤夏樹、丸山健二、椎名誠、影山民夫、梨木香歩、少しの司馬遼太郎と中沢新一。ここまできて周りを見渡すと、僕は、ほとんどこの人たちと共に大人に成って来たのだなあという感慨が深い。

ニューヨークに行く時に一緒に持って行った高橋克己全集。そこで長女を産むことになったとき日本からT先生等が航空便で送ってくれた日本語のスポック博士の育児書。それと、AAミルンのプーくまさんのグループ。本当にこんなもんだから、僕の部屋の周りの本棚に全部収まる。もちろん、整理する前につい読み始めてしまう問題は、大きい。


さて、昼近くなって来たので、今から角田にオムライスを食いにいこう。この人たちのライフスタイルが僕の中で混然と統一されて、僕の人生が作られている。なかなか良いんんじゃないの。