子供は普通に話している。
うるさいのではなく、
声の周波数が高いだけだ。

子供は移動しているだけ。
彼等の移動はワープなので、
走っているように見える。



2013年 9月15日 
強い雨。湿度高し。

今朝ゆっくり起きた時は、今日は絶対熔接仕事のカタをつけに美術館に行くぞ!と意気込んでいた。
落合にある宮城県子供病院の待合室を飾っている、鉄とステンドグラスでできた様々な店の看板風オブジェは、子供病院オープンを記念して当時の僕が鉄の部分を作った。病院は今年開院10周年。なので、その時できなかったもう一つの看板を作ってくださいというオーダーが来た。その最後の一つだった音楽屋さんの看板を作っている途中で、僕は脳内出血になって、それが未完成のまま病院は始まってしまったらしい。らしいというのは、僕のそのあたりの記憶が全く無いからで、この話が来た時ちょっと、しかし深く、動揺した。ま、とにかく今日は少し雨が降りそうだけど(台風が来ている)、かっぱを着てカブで美術館に行き(何しろシャガール展の真っ最中の雨の日曜。駐車場には入れないだろう)昨日までに部品は作ってあるから手っとり早く方付けてと思っていたのだ。

そもそも、ゆっくり起きたのは早くは起きられなかったからで、今週の出勤日は連日ハードな活動の毎日だった。三日しか行ってないのに。木曜金曜と元気な(ということは子供の状態が良いということだが)幼稚園が来て、粘土作りまでやる美術館探検をした。自分がへばらないようにと気にはしているのだが、そういう子供達だと面白くて、つい夢中になってしまい、彼等が帰るとバタンキュウ。でもそういう時に必ず、その日あたりで終了する展覧会がいくつかあって、帰りながら回り道をしてギャラリーを回って腹ぺこで帰宅。そうすると、そういう時に限って明美さんが不調であることが多く、帰っても誰も居ず(彼女はセブンイレブンに自分の分の弁当を買いに行っている)、自分で夕飯を作って静かに食い、早めに寝る。つもりでテレビを付けると、なんだか見たかった番組をやっていて見てしまい、ふと我に返ると11時になってしまっていて、あわてて寝る、という2日。土曜日は普段なら何もないのに、こういう週はなぜか美術探検がある週で、これも普段なら参加者3名とかなのに、今週はその一般3名の他に大学の博物館学の学生が博物館教育学の授業できて、+15名。1時間の公開活動終了後場所を移して、今やったあれは何だったのかを、学生に1時間講義。今、思い出して書いているとどんどん疲れて来る。

でも昨日は、帰ったら明美さんも復帰しており、ゆっくり風呂につかって早めに寝られたから、今朝一番には、最初に書いたような状態だった。起きて最初に洗濯機をセットしてまわす。昨日は暑くて湿度も高かったから、お話だけの活動だったのに結構汗をかいた。その後いつものように珈琲を立て、林檎ジュースとヨーグルトを出し、残っていた食パンを1枚焼いてオリーブオイルと蜂蜜をつけ、朝刊をチェックしながら、トマトと一緒に食う。食後、脳と心臓血管関係薬を飲んだ後、昨日までの洗濯物を畳んで収納。子供との粘土の活動が続いたので、ビックリするほど多量。で、このあたりでふと思い出したのだが、今日の新聞の運勢欄は「そろそろ夏の疲れが出るから、今日はノンビリするのが吉」だった。確認して、そうだったのかと、今日はこちらをとることに変更。

終わった今日の洗濯を部屋の中に干してから、まず始めにかっぱを着て自転車でゆっくりダイシンに行き、今日やるはずだった作業が終わったら使うことになる塗料を購入。隣の100円ショップで金ブラシセットも。その隣の陶器屋さんは見るだけ。帰ろうと外に出るともの凄い土砂降り。その中を自転車で帰宅。靴の中まで水浸し。一息ついてから、ちゃんと入れる珈琲の練習をしようかなと思い立ったのだが、美術館に行かないとなると、するべきことは次々出てきて、まずこのブログを書いてしまったら、確か19日が締め切りだった頼まれ原稿も書いてしまい、10月から始まる宮教大の授業のカリキュラムのメモをまとめておくことにしよう。というふうに一日は始まり進むのだった。快調の明美さんは、これを書いている後で今日の夜のカレーを作り始めているが、なんだか凄いことになりそうなので、今回は見なかったことにしようかと思っている、雨の日曜の午後。