先々のことはたいてい予定通りにはいかない。
先をいかに読むか、より
事に当たるときの覚悟をこそ
心していたい。
2013年 5月 1日 厚い曇り。冷たく湿った動かない空気。
最近の天気はクルクルと人間の思惑と関係なく変わって、だいぶ前に映画で見た地球最後の日のようだ。夏かと思う日が突然来て、今日は典型的3月の空気。今朝の新聞に1歳の誕生日を迎える人達の投稿写真が載っていた。みんななんだかかわいい。しっかりやっていってくれよとつい見入ってしまう。彼等が僕等やったことの後始末をする。もう5月だ。
少し前に、古くからの友人S口R子さんから、しばらくぶりで突然、電話が来た。昔、一緒に相談に乗った県立子供病院が、もう開院10年目になるという。その時は、みんなでお話の有る待合室を作るのを手伝ったった。10周年記念に、その時作り残した看板を、新たに作れないかという相談。その最後の看板を作っている途中、僕は脳内出血でダウンしたらしい。話を聞くまで(聞いても)スッカリ失念していた。たった10年!で地球最後の日を連想する程、僕等の日常は変わってしまった。この前の更新は4月16日で、まだ半月しかたっていないのに、なんだかずいぶんブログを開いてなかったように感じる。一応まずここまでやったことを書いておこう。
普段使っているルノーカングーはこの5月下旬で車検が切れる。しばらく前からブレーキをかけるたび不穏な音がし始めていた。でも、この音は、モーターサイクルに乗って以来何回も聞いたことのある音で、この程度なら車検までは大丈夫だろうと高(たか)をくくっていた。その最中の4月中旬、今年最後のペレット200㌔を築館まで買いに行ったとき、一緒に行ってくれた若いM君に「齋さんこれ壊れてますよ」と指摘された。愕然。冷静に見れ(聞け)ば、全くそのとおりで、すぐに(このすぐにというあたりが退職者の良い所だ)ルノー仙台に持って行った。するとブレーキシューは全く無くなっていて、その不穏な音はシューホルダーがパッドを削り始めている音だったことが判明。そうではないかと思っていたのに、知らんぷりしていたんだよなあ。前ブレーキ全取り替え、5万円!。
今年度になって、軽く追突はするは、一時停止違反で捕まるは、その上このざまだ。運転を巡っては、60歳を過ぎたのだという事実を、きちんと自覚しなくてはいけない。自覚反省覚悟。
そあとの庭でのお話会は2月いっぱいで終了。その延長?で4月から第2/第3火曜日、そあとの庭で、美術/美術館何でも相談をすることになった。11時から16時までそあとにいて相談に乗る。最初は、そあとの人達がする児童館での活動実践の相談。
美術館での公開活動は、今年度から第2土曜11時から美術館探検、第3土曜
13時から美術探検。その両方を僕がすることになった。なんか良く解らない。担当が変わったのだからそのまますれば良かったのに。
長い間国外にいて、今はイタリアに住んでいる日本人のデザイナーが、震災を巡って一時帰国していて、最近は連日美術館に仕事をしにきていた。彼女が「間もなく帰国するのだが、せっかくだから近くの里山を散策したい」と云う、願ってもない相談を持ってきた。青葉の森、グリーンピアを1日ずつゆっくり散策。小さい白い春の花の畑を見、カモシカと会う。グリーンピにカモシカがいるのにはそうとう驚いた。彼/彼女?は何処で寝てんだろう。
4月も半ばを過ぎてきたので、保育所や幼稚園の人達が今年もそろそろやって来始めた。楽しいが最近普段の日はぼやっと好きなことをしているので、集中しすぎて凄く疲れる。面白いのは間違いないのだが。
26日まで、仙台フォーラムで「よみがえりのレシピ」という山形の人達の作った地元の在来野菜を巡るドキュメンタリー映画を見た。映画云々よりも、あそこ(フォーラムね)があんな風な(ミニ)シネマコンプレックスみたいになっているのにまずビックリ。何しろ、山形のには何回か行ったことがあるのだが、お茶を飲むのではない仙台フォーラムに入るのは初めてだったのだ。
在来作物を巡っては、ここまでみんなが何も考えずに経済優先の生活をしてしまっている今となっては、僕は特に話すことはない。なるべくしてなって、ここまで来ないとそうしなかったのはやっぱり恥ずかしいことで、僕は、少し違う意味で覚悟をすべきなのだと考えている。
4月の末に向けて、ジョルジュ-ルースというフランスの美術家が、松島のカフェロワンで制作をおこなった。作品の詳しい説明はここではしないが、27日夕方塩竈エスプでシンポジウム、28日午後現場で僕のお話会。
そもそも遠近法という技術自体が、人によって発明された技術な訳で、私達個人が遠近法のように見えている訳ではない。という楽しさを、その発明した人達の末裔(ルースね)が、そもそも奈良京都の盆地と谷間が遠近のはじまりだった(掛け軸と絵巻物の)僕達の国で、真面目にやって見せてくれるのが、本当のビックリな所なのだ。こういう話の、何処から話したら良いのかさえうまく伝えられる前に、アッチコッチの混乱に陥って僕の話は終り。
何しろ回りの風景が凄い(天気良かったし)ので、それ見ているだけで時間は過ぎる。当日お祭りや何やかにやで道路は大渋滞。行きは電車。帰りは遊覧船で松島から塩竈まで戻る。塩竈に船が着いたら、ちょうど御神輿が駅前に来た所で、偶然とはいえありがたい?ことで、帽子を取って観た。竹駒神社の初午とは全く違う、老若男女の祭り参加者(氏子)の心の込め方に深く感動。
さて5月にはいると、様々な市民センターで老荘大学のような催しが始まる。既に3件お話を頼まれた。僕で良いのかなあと思いつつ、元気に出かけよう。たぶん僕が一番若い。
5月13日~22日ギャラリー蒼(仙台市青葉区)、6月8日~30日トーキョーワンダーサイト本郷(東京都)で、(僕ではなく)娘の齋悠記がグループ展に出品する。しばらくぶりに(特に東京のは)彼女の大きい作品が見られるのは、一美術フアンとして嬉しい。