9月 4日 天候は夏のままだが、空気は秋。空も秋。

 今日は休みだったのだが、明日からは又忙しい毎日が始まる。結構ゆったり、できるだけ自分のペースを保ちたいと考えてはいるのだが、何しろ基本は公務員なので、そんなことは言っていられなくて、何やかにや毎日手一杯だ。それでも足りなくて、休みの日に、呼ばれたり、呼んだりなんかしているので、ブログはさっぱり動かない。今日は、暫くぶりに休みらしい休みの一日だった。朝からまず、洗濯機を2回回しながら、思う存分掃除をした。

 ダイソン(うちの電気掃除機ね)のたまっていた埃を捨てて洗ってきれいにして、その上でまず掃除機かけ。続いて風呂の残り湯で雑巾がけ。同時に便器掃除。で、最終的に風呂掃除。そうこうしているうちにデイサービスの人が、父親を迎えに来たので、ちょっと立ち話をした上で、連れて行ってもらう。父親は、もうにこにこで行ってきます。ああそうだ、父親はこのところすっかり認知症がすすんで、下着から全部そろえておいた上で、一緒に見ていないと新しい清潔なものを着なくなっている(一応裸にはなるのだが、新しくきれいなものは使わないでしまっておいて、それまで着ていたものを又着てしまう)ので一緒に若干無理矢理着替えさせて、汗くさくなった下着は洗濯に出し(これも目を離すと、こっそり押入に持っていってしまう。正弘(一般的な男子という意味)が洗濯できるはずがない(又はさせてはいけない)と思っているようなのだ)、ついでに押入をのぞいたら洗っていないズボンやジャンパーやワイシャツが丸めて押し込んであったので引っ張り出し、それで洗濯が2回になったのだった。その間に介護関係の打ち合わせの電話2回。最近調子の良いかみさんにゴミ出しを頼み、階段だけで良いから掃き掃除してねと頼み、そのあたりで、彼女はタバコ買いに行ってくると出かけてしまう。でもそれが、彼女が調子良いと言うことなのだ。
 きっちりと雑巾をゆすいで絞りながら、リビングと階段を雑巾がけ。Tシャツの胸が汗で濡れる。汚くなった雑巾用の風呂の残り湯を外の側溝に流しながら、何本かの庭の雑草(僕の庭では基本的にこの世に雑草はないことになっているので、僕の庭はこの時期草原なのだが、構成上いらない草が時々でる)を抜き、どんぐりの木の根本におく。少しは栄養になるだろうか。ええと、そのあと、CDをかけながらお湯を沸かして、少し前に年上のガールフレンドにもらったマンゴーティーをいれ、やっと一息ついた。これで、6時半に起きたのにもう11時半。「今昔庵」という岩沼の山際にある昔風の野菜中心の食事が出来る食堂に昼飯を食いに行こうと思ったけれど、いつもこういうときに限ってするすると出現するかみさんが出てきたので「昼飯どうする」と聞いたら、「サンドゥイッチを作る」と言うではありませんか。すばらしい。彼女相当調子良いと思う。でもよく聞いたら、ゆで卵のマヨネーズあえを食パンに挟むだけということがわかったので、トマトとキュウリのスライスとツナ缶を挟むのと手間はあんまり変わらないと主張して、それを用意してもらう間、大学の同級生だった渡辺恵美子さんさんに焼いてもらっている僕用のバケットを冷凍からレンジで戻して半分に開いて、パンの用意をする。ついでにお湯を沸かして、ミルクキャラメル味の焙じ茶を入れる。これ結構おいしかったです。このパンはしっかりとある程度固いのでよくかんで食べた。
 さて、これで、お掃除は終了。気温何度ぐらいなのだろう、空は高く青く風はなく、蝉が鳴いて、蚊が飛び回る夏の昼。こういうときは船漕ぎだ。エクスプレスの屋根にカヌーを縛り付け、誘ったら、かみさんも行くというので助手席に乗せ、行ったことがないけれど、まあ、行けば何とかなるかと、阿武隈川に向けて出かけた。
 4号線を南下して柴田町に入り、白石川を渡る橋の少し手前の信号で左に折れ、阿武隈川の堤防を越えて河原におりる。川に沿って河口に向かって暫く戻ると、槻木大橋の下あたりに川におりる桟橋が作ってある。昔「小山の渡し」という渡し船の船着き場があったあたりだ。車から船を降ろし乗る準備をしてから、車の影に折りたたみベンチを出しかみさんはここ。僕は漕ぎ出した。漕ぎ出し場所は砂のスロープになっていて小さい魚が群れになっておよいでいるのが見える。川は流れがあるし、このあたりは川幅が広くて風もあって、小心者の僕には怖い。でもかみさんは、にこにこすてきすてきとタバコ飲みながら手を振っていたりする。何回か防波堤の陰の静かな面を行ったり来たりして体を慣らしてから、思い切って流れの方にこぎだしてみた。8月の半ば、友人が誘ってくれて、広瀬川の郷六の下で初めて川で漕ぐ機会があったのだが、あのときの方が大変だった。向こう岸はずうっと向こうで、体の周りは風と水だけがぐいぐい流れていって何とも気持ちが良い。なんてぼんやりしていると、すぐに風と流れで船はどっか勝手に動いていってしまう。いやはやと漕ぎ続け。調子に乗って浅瀬に乗り上げたりしながら暫く漕いで岸に戻った。なんと3時半。好きなことをしているとあっという間に時間は過ぎる。再び船を車に縛り付け、家に帰って後始末をするともう4時過ぎで父親が帰ってきた。陽はまだ高い。西日が当たる2階の部屋の南に面したガラス戸を大きく開けて風を入れ、先週倉敷の大原美術館に行ったときに倉敷の本屋で見つけて買ってきたSFを,あぐらをかいて読む。なんだか今日は抜群に機嫌の良いかみさんが焙じ茶を入れてきてくれる。一体今日はどうしちゃったんだろう。5時過ぎると、父親はもう夕飯を食べたくなってまだかまだかと騒ぎ始める。今日は僕の連休の最後の日だから、夜は藤浪町の台湾料理屋に食いに行こう。だから5時半まで待っててね。少し暗くなってきた頃、みんなでエクスプレスに乗り込んでいつも行く台湾料理屋に八宝菜定食を食いに行く。こういうときかみさんは、五目焼きそば。ゆっくり食べ終えて、鳥の海の方をぐるりと回って帰宅。で、これを今、書いている。ううむ、理想的な一日だった。さて、明日から、又元気に働こう。