僕は今、

偶然人間をやっているが、

これは全く偶然。

で、僕は、本当は、

何になるはずだったのだろう。


2025年 9月24日

高曇りの乾いた秋の日


アメリカンフットボールが始まった。木曜と日曜の夜、メインの試合がある。実況中継だと、日本では金曜と、月曜の朝9時過ぎ頃からテレビで見られる。

アメリカでは基準時間が3本(地中海側、太平洋側、中部)あるので、時間を少し調整すれば全部一緒に見られる。国も大きいから、雪が降っている氷点下11℃から、気温30℃まで一緒に見られる。氷点下11℃だと、かぶっているヘルメットが、ぶつかって破れるのを去年、僕は実況で見た。


こう言うふうに、僕は、ほぼ毎日呆然と何もせずに時間を過ごしている。こう言うふうな老人の生活をしてはいけないと、様々な方法で言われている。が、うるさい、僕は若い頃に様々いろんなところで一生懸命、みんなのために働いてきたのだから、もう、他人のために働くのは、少し、うんざりなのだ。とは言え、一人でいるのも、テクニックがいる。


と言う様な、御託を様々並べているうち、もう、今日も午後の時間が始まる。少なくとも、ウイークデイの毎日午後4時過ぎには、犬と散歩に出る。僕は、毎日同じ道でも、文句を言わない。犬は言うのかなあ。

毎日同じ道順でも、状況は異なる。状況が同じのも面白いし、突然変な事が割り込んでくるのも面白い。問題は、常に、それを見る側にある。鑑賞のことを考える仕事はこう言うふうに自分に戻る。


思えば、暫く山形に行っていないなあ、なんて言う事をふと思う。仙山線で仙台から山形に行く。山形から左沢(あてらざわ)線に乗り寒河江を経由して終点まで行く。

寒河江にしろ、左沢にしろ、最上川が大きく蛇行している所に昔からある川の港だ。今は重く沢山の荷物はトラックで運搬するから、街は静まり返っているが、ほんの少し前(僕がまだ20歳になる前)まで、重く大きい荷物の運送は船だった。阿武隈川のそばの街に住んでいた子供(僕とか)はよく覚えている。そのため川をよく浚渫していたものだ。

夏休みに、必ず毎年、その浚渫の穴に何人かの子供が堕ち、溺れて亡くなっていた。夏休みが終わると、ひとクラス何人かが必ず減っていた記憶がある。こう言う話も、どんどん忘れられていく。