人間として学ぶべき事は、
地球の上で生き延びる方法。

それが全て。その一部に学校教育もはいってくる。

学校で学べる事は、
本当にごく一部だ。


2015年12月25日  
青空の多い高曇り。乾いた生暖かい空気。

前の更新以来何をしていたのだろう。最近あっという間に時間が過ぎる。ラジオを聞いたり、新聞を読んだり、テレヴィを見たりするたび、瞬間的に様々思うのだけれど、それに積極的に働きかけないでいる自分がいる。昔のブログだと「その理由はあれだ」と続くのだけれど、今はそんなに単純ではない事を知っている。身体も昔のようには動かなくなってきた。でも、様々なことが起こって、様々な事を考え、決め、今日がある。さて。

17日(木)に福岡市美術館のO本さん企画の、極個人的新人学芸員美術館教育研修会が宮城県美術館にやってくるというのが、僕にとっては、今年の12月のメインイベントだった。ので、その日に向けて体調と意識を整えておくつもりだった。

だったのだがひとつ前の週の10日辺りから、毎日美術館の活動が重なってき始めた。
しばらくぶりで仙台に戻ってきた長野県の美術館の学芸員と会って話を聞いたり、市内でやっている農業を中心に据えている子供のアトリエから、少しハンディキャップのある4歳の子供が二人、その両親と一緒に粘土遊びをしに来たり、通常活動としてのの美術探検があった。
何だか毎日忙しいなと思っていると、金曜日に電話が来て、13日日曜日に、僕はそあとの庭で子供の活動をする事になっている事が解った。ううむ、その日の午後に、今年10月にやった、石巻でのエイブルアートとの活動のまとめの集会がメディアテークでする事になっている。完全な、絵に描いたようなバッティング。しかもその日は、全国実業団女子駅伝。すでに光のページェントが始まっていて市内は連日大渋滞。
そあとの庭はまだ賃貸契約で場所を借りているので、庭の状況は大変良いのだが、庭にある木を勝手に切ったりしてはいけない。子供達に「倒れるぞう!」をやって見せたいのだが、これまでは庭にある太い孟宗竹を使って、太い木を切り倒すというのをやって見せていた。それが庭にある太い二股の松の木が枯れてしまったので、枝が落ちると危ないから切り倒しても良い事になった。古い電気式のチェーンソーを研ぎ直して油を注し、切れる
斧と鋸も用意し、準備万端。前の日にそあとの庭に道具類を運び込んでおいて、当日はモーターサイクルで午前中そあとの庭。午後にメディアテークに移動。という計画を立てた。万全。とはいっても、僕の今乗っているモーターサイクルはクロスカブ。何はともあれカブなので、排気量が小さく西道路のトンネルは使えない。そういう時に限って少し雨が降ってきたりする。いやはや。
とは言え、「倒れるぞう!」は凄く面白かった。一番の年長者が、4年生の女子1名。その次3年生の女子1名。あと年長さん達。みんな一生懸命、真剣、大興奮。メキメキと音がして、太く大きな松の木が芝生にめり込んで倒れるのは、やっぱり子供の時にいっぺん見ておかないと。皆と一緒にそあとの美味しい昼飯を食って、八幡町経由で、必死に定禅寺通りへ。時間ピッタリ到着。
エイブルアートの会合は、最後のまとめだから、展示も、集まっている人もいつものメンバー。ディレクショングループハルケンのケンちゃん(芸工大の先生)も出ているので、僕の出番はないに等しい。午前中興奮してはり切ったので、凄く眠くて困った。
次の日は月曜。午前中明美さんの病院。歳とるとこれが結構大変。午後、Mr.Ameeが来て電脳点検。アップルからのお知らせかと思っていたら、単なる悪徳商売だったりするのが判明。MacKeeperのことね。困ったもんだ。
火曜日は例の女子大の図工の授業。朝5時起きで1時間目へ。今回は外の芝生で新聞紙を使ってUVシェルターを作る課題。これは毎回盛り上がる。新聞紙シェルターは結構暖かい。
水曜日は珍しくこれという予定ははいっていないので、火曜、というより水曜の0時からのアメリカンフットボール中継を起きていて見る。僕は未だヴィデオレコーダーを持っていない。眠くなったら寝ようと思って、風呂に入って何時でも寝られるようにしていたのについ興奮して最後まで、という事は3時まで、見てしまった。これが後々効く事に、この時は気付いていない。そうこうして、予定の17日がやってきたのだ。いやはや。

とにかく宮城県美術館の美術探検と美術館探検を見るために、(張り切って言えば)日本中から教育担当の人達がやってきた。創作室のテーブルの上には様々な地方の名物お菓子の山。早く全部食ってしまって証拠隠滅。午前中大島君が理論をずうっと話してくれていたので、実践は楽勝。夜は駅前のイタリアン居酒屋で会食。結構個別に質問しにくる人もいて比較的有意義だった。10時の電車で帰宅。次の日早く寝る。
金曜は、先週来た農業中心子供アトリエ関係者の勉強会。先週のまとめをきちんとしてきていて、細かい質問を徹底的にされた。僕も凄く勉強になる。
土曜が、僕の今年の最終出勤日。美術館は23日で閉館し1月21日までメインテナンス休館。その間僕はほぼ休みだが、1月11日に福岡に移動し、12日九州産業大学美術館で美術館教育のお話しと実践。次の日帰る。それで、だいたいお仕舞い。

こういう風に振り返ってみると、僕は、美術館教育を巡るお話しをもう一度振り返り、文章に残しておくべきなのかと思えてくる。大きな羊の使い方の本はまだたくさん僕の所に残っているけれど、今読んでみると、あそこから又一段とクリアになったことも結構あるように思えてくる。でもなんか、集中力が、なくなってきているようにも思えて、ウジウジしている毎日だ。






困ったら基本へ。

基本へ広く深く。
そのための勉強。


2015年12月 4日 
岩沼日の射す曇り。仙台湿った空気、厚い雲。時々大粒の雨。

全くしばらくの間、このブログのことを忘れていた。こんなに長い間書いて(更新して)いなかったということに昨日の夜気がついた。いや気にはかかっていたのだが、書かないでいた。ま、しょうがない。9月10月11月と何やかや忙しかったのだ。9月に、大蔵山のワークキャンプが終わったと思ったら、石巻を中心にエイブルアートの活動が始まり、頻繁に(ほぼ毎週)石巻に通うようになった。車でも行ったが、電車でも。電車だと行き帰りのバリエーションが最近では大きく広がるので面白かった。もちろん行けばそこには毎回新しい発見があって、面白く毎日が過ぎた。そうこうしていると、大学の後期の授業が始まり、毎週火曜日、仙台の北東にある市立の女子大の1時限めに通うことになった。だからその日は家を7時には出なければいけない。ということは5時には起きなければいけないということだ。小学校教員養成過程の図画工作。前に羊の本に書いたのとほぼ同じ授業内容。そんなこんなで、明日書こう明日書こうと思っている間に、ふと気がつくと今日。いやはや。

1月中旬に九州博多九州産業大学美術館によばれていて、美術館教育のお話をする。2月になると沖縄県立芸大で博物館教育の集中講義。博多は、新幹線で行きたかったのだが、やはり大変に遠く、時間のやりくりがつかず飛行機で行くことになった。沖縄はもちろん飛行機。最近の僕は旅行会社は沖縄ツーリストしか使っていない。何やかにやで、それらの切符を買ったりするのに1日かってしまったりするので歳とるってのは面白い。