本当に怖い時は、
大きい声で泣いてかまわない。

泣くのを我慢すると、
もっと怖くなるから。


2014年 9月27日  
雲の多い秋晴。乾いた涼しい空気の微風。

今年の秋の一大イベントだった、沖縄県立芸大での博物館教育論の集中講義を終えて、24日に帰還。数日寝て過ごしたい感じがあるが、25日から出勤して連日何やかにや熱心に働いている。

沖縄日誌。
17日、午後那覇に到着してモノレールで大学に行ってみる。様々な部分の確認。那覇のビジジネスホテル泊。
18日、ホテルで朝飯を食っていると、テーブルの上にヤモリの子供が出てきてちょろっと動く。冷房が入っているので動き鈍し。それを横目で見つつ白米ご飯を食う。ヤモリを見るのは幸先良し。
首里に出てまずタマウドゥン(王墓陵)に行き、その後、そのまわりのウタキ(御嶽)やヒージャー(樋川-泉)/ガー(河)を歩き回る。首里城のまわりは王家にまつわる古いポイントが結構ある。本当のウタキは、ポイントのまわりにはこの方向など沢山お知らせがあるのだが、ウタキ自体は昔のままにしておかなければいけないので、人間の手を入れられず、不思議な(それは時として不気味なになるのだが)状況になる。落ち葉や、岩の崩れや、植物の繁茂がそのままになっている。ただ自然が無秩序にあるだけの場所。普通にある(人間にとって)無秩序な自然は、今の僕に普段感じた事のない感情を思いださせる。怖いに近い、恐れ多い感情。僕達は来すぎてしまっていないか。
19日、沖縄県芸で博物館教育論講義1。主に教育概念の点検。90分×5時限。
20日、沖縄県芸で博物館教育論講義2。主に美術概念の点検。90分×5時限。
21日午前、沖縄県芸で博物館教育論講義3。総括的に博物館概念の点検。質疑応答。90分×2時限。
午後、沖縄県立美術館に移動して講義の実践を公開、美術探検と美術館探検。2時間×2回。少し早いが終了。コタコタで声は枯れている。
22日、沖縄市に住む娘夫婦と沖縄中部を巡る。ものすごくゆっくり勝連城散策。ヌチマース(塩)工場に行って塩を買い、食事。橋で行ける島に行って沢山のウタキとガーとを回る。最後に台風がらみのスコールに遭う。
23日、気にはなっていたのに今まで行けなかった識名園(王の離宮/庭園)に、朝一で行く。昼過ぎ国際通りに戻り昼飯を食った後、北谷のアメリカンヴィレッジで、お土産を買いあさる。
24日、午後の便で帰仙。台風は直撃しなかったが飛行機は少し遅れ、帰って来たら東北線の電車も少し遅れ、家に着いたのは8時過ぎだった。

今回、初めて沖縄のハイシーズンに滞在した。2月だと何時行っても昼飯が食べられた(本に載っている)レストランは、予約しないと1時間待ち。でも、そのため、学生等に聞いて、地元の人達が普段昼飯を食っている食堂に行くことができた。普通のユシ豆腐定食。何なのこの量は!の毎日。
沢山のタンクトップと短パンの人達(地元の人はあまり肌を出さない)がいて、どこに行っても声高な中国語が飛び交っている。でも、僕が歩く御嶽への道には誰もいない。観光ポイントでもらった無料の地図を使って行って見ると、地図では直交しているはずなのに、那覇の道はほとんど直行していない事に気付く。Y字型に次々道が重なって来る。そこに高低差が加わる。石敢當の必然が身にしみてわかる。もらった地図では隣り合っているのに、行ってみると行きたい所が実は重なって存在する。だから、そこに行く道は別々で、辿り着くには丘をぐるっと一回りすることになる。
この時期沖縄は連日33度で、すぐにTシャツが汗で濡れてくる。でも充実した神聖な毎日。